60代女性の青春時代と言うとニューミュージックが台頭していた頃で、胸をキュンと締め付けられるような懐メロが沢山存在しています。
その世代のカラオケの定番は何と言っても「なごり雪」でしょう。何処にでもいそうな女の子が、普段着姿で別れの場面を淡々と伝えるような歌い方は、当時の若い人の心を本当にせつなくさせました。また、身近という意味では負けていない小坂明子の「あなた」も、等身大の女性心を素直に表現して多くの人の感動を誘い、カラオケでよく歌われる代表的な曲です。
これらの対極にあるのが中島みゆきです。「わかれうた」や「時代」のように、心の深層や世の中の摂理に迫っていく独特の世界観は、当時ちょうど乙女から一人の女へと成長していた人々の共感を呼びました。今でも広く歌われている名曲です。